13年の俳句

13年10月小石川後楽園吟行

小石川後楽園吟行2013年10月20日
参加者:じゅんこ、雪子、はぴらき、さとう

じゅんこ
石蕗や寒さに耐えし花を待つ ◎は
雨空や遠くに見ゆる落葉かな さ、は
落葉達水面に集う魚(うお)に見え さ、雪
ほおずきや季節忘れる朱色かな は
せせらぎや鳥のさえずり異空間 は

雪子
もう一句秋雨の中深呼吸 ◎さ
秋の雨傘に打ちつけパラパラと じ
傘広げ秋雨の中楽しんで は
何思う秋雨の中鳥たちは さ

はぴらき
雨やどりしのつく雨に秋感じ ◎雪
秋の雨ぬれ石畳一歩ずつ さ、じ
雨の中羽ばたく鴨ら白きさざなみ じ

さとう
冠水に自転車のある秋の雨 ◎じ
秋の雨傘と傘とに間あり じ
すべる道奥に続きし秋の雨 雪
秋の雨真白き東京ドームなり 雪
指導する声のふるえる寒さかな 雪

むつきの会実篤公園吟行13.9.22

13年9月22日むつきの会吟行 仙川 実篤公園
参加クリーム、とある蛙、あやみ、さとう♪

クリーム
強弱のリズム二拍子蝉時雨 ◎さ
木道のひらりゆらりの秋日傘 ◎あ、蛙
将来の夢はいくつも竹の春 さ、蛙
同輩の緑鮮やか竹の春 蛙

とある蛙
誰待つや水辺に咲き立つ彼岸花 ◎ク、あ
蚊の晩餐わが身喰わるる竹の中 さ、あ
頭上からひぐらしの声落つ木陰道 あ
鬱蒼とし木蔭に蝉が鳴きわたり あ

あやみ
まっすぐに空を見上げる彼岸花 ク
秋の蝶青黄橙飛んでいる さ
蚊に寄られ食いたおされてかゆい足 さ、蛙

さとう
実篤の像おだやかな残暑かな ◎蛙、ク
銅像の眉毛の太き暑さかな ク
物事にはじめとおわり断腸花 ク
※断腸花・・・シュウカイドウの別名

むつきの会石神井公園吟行13・6.16

 

参加者:じゅんこ、クリーム(4句投句)、MAMY(3句投句)、
とある蛙、さとう♪

じゅんこ
七変化色とりどりのブーケかな 蛙

雨あがり木影に見ゆる額紫陽花 蛙

クリーム

派手好きの隠し寄り添う美女柳 ◎M、◎さ
咲き納め姿勢の正す花菖蒲 ◎蛙、M、じ
紫の色気の競う七変化 M、さ

万緑の香(か)の包み込む石神井池 ◎じ、M

MAMY
濁り池あめんぼ遊び光舞い 蛙、じ
水連や肩を並べて仲良きことかな さ

雨音に耳傾ける紫陽花たち じ

とある蛙
ジメジメで成仏できるか花水連 ク
梅雨時に釣り糸垂れて息を吐き さ

道灌(どうかん)に追われて梅雨の石神井城 ク、さ

さとう
紫陽花や女に決意の顔のあり ◎ク、M

広がりし蕊たわわなる美女柳 蛙
桃色の髪どめの子夏近し ク
紫陽花やカメラ鞄の大きくて ク
弦楽器ひとり弾いてる暑さかな じ

むつきの会清澄庭園吟行 2013年3月10日
参加者:八田りこ、mamy(3句投句)、とある蛙、まきこ、
クリーム(3句投句)、さとう

りこ
花嵐小さき鬼の見えぬまま ○さ、ク
古庭(ふるにわ)を抜けて大路の春なかば ク
来し方をうなづきながら春の鴨 蛙、ま

mamy
春のどか揺れる水面(みなも)に光舞う ○ま
黄砂舞う空にも映える赤い花 ま
春うらら水辺で亀も日向ぼっこ ま

とある蛙
風除けに岩に寄り添う福寿草 ○ク、M、ま
餌食らう小鴨の上にずる鴎 さ

まきこ
青さぎや新緑の葉を映しつつ ○M
白鳥や黄砂の中を弧を描く ク
白梅や今日の出会いを喜びつ さ

クリーム
春塵の見て見ぬふりの石仏群 ○蛙、M、り、ク
背伸びする亀は一列春うらら M、蛙、り、さ

さとう
啓蟄や子の物はみな親が持つ ○り
中腰の子が笑ひあい梅咲けり ク、り
ぬるぬるがひしめきあって春来たり M、蛙、り
うららかや手を汚すのが子の仕事 蛙